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S. Cristina |
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サンタ・クリスティーナ (イタリア) |
S. Cristina/St. Christinaはガルデナ谷の中央にある小さな町だ。この町をながめていると,Cortinaと異なることに気がついた。ここは,イタリアなのにドイツ語圏なのだ。Hotel Uridlに電話すると,車で迎えに来てくれた。ホテルはバス停でいうと次のS. Cristina Post(郵便局前)にあり,坂道を上がったところにある。 ホテルのレセプションでオーナーの娘Valentinaさんが歓迎してくれた。彼女は滞在中,色々面倒を見てくれ,山や世界遺産のことも詳しく教えてくれた。 予約では「朝食つき」だったが,Half Board(2食つき)をお願いした(ドロミテでは,Half BoardまたはFull Board-3食つき-が多い)。Valentinaは「では,あなたのためにテーブルをセットしましょう」と言った。滞在中,ずっと同じテーブルだった。 予約のときは知らなかったが,このホテルHotel Uridlは1641年創立の由緒あるホテルだ。家族経営ながら,立派なレストランを備え,その料理は地元でも 評価が高い。ここで5泊することになったが,毎晩フルコースのメニュー,サラダバーなどを堪能した。 とてもおいしかった。テーブルセッティング,マナーも一流レストラン並みだ。 たまたまホテルで会ったイタリア人が「ここをどうして見つけた?」と聞いた。「インターネットで」というと,「よく見つけたね。ここの食事は特別だ。」と言った。地元でもかなり有名らしい。 7月17日(日) 晴れ 1日早く来てラッキーだった。今日は,1年に1度のKirchweihfest(献身祭)。教会で特別ミサを終えたのち,民族衣装のパレードとコンサート,模擬店があった。 ホテルのすぐ近くの教会では,朝9:00から特別ミサがあった。大きな会堂に人があふれていた。ミサの合間に,ハイドンのテレジアミサ曲Theresienmesseがオーケストラとコーラスで演奏された。メンバーはすべて地元の人。人口1,900人のS. Cristina/St. Christinaで,これだけの演奏ができるとは! 1時間のミサを終えたあと,パレードに入った。馬車に乗っているのは「今年のカップル」だろうか。男女が手をつないで,子供から老人まで,色々なカップルがあった。 ドロミテには「原住民」がおり,今でも30,000人以上がドロミテ語であるラーディン語Ladinを話しているという。 とくにVal Gardinaではラーディン人が90%を占める。町ではドイツ語が主だが,ここはイタリアなので,ドイツ語,イタリア語,ラーディン語の3カ国語が公用語である。実際,標識や町役場の公示はすべて3ヶ国語で書かれている。 学校でも3ヶ国語を教える。「だから,私たちには外国語を勉強するのに苦にならないんだよ」とトレッキング・ガイドのScoulaさんが語った。多くの人は英語も話すので,Bi-lingualならぬQuad-lingualだ。 パレードの衣裳は伝統的なドロミテ衣裳だ。パレードが終わったあと,野外ホールで演奏会があった。その後,「模擬店」ではチロル地方特有のお菓子シュトラウベンStraubenなどを売っていた。 煮え立った油の中にぐるぐると螺旋を描いて大きなドーナツを作る。 民族衣装を着た人たちがお披露目をしていた。写真をとるのは自由。こういうことを含めて,この町にはホスピタリティがある。それは随所に感じた。 午後,ホテルの裏山を軽く1時間ほどトレッキングした。正面に見える名峰Sassolungo/Langkoffelがきれいだった。 《おすすめホテル》Charme Hotel Uridl Chemun Str. 43 39047 - St.Christina - Gröden - Dolomiten - Italien Tel: +39 0471 793215 Fax: +39 0471 793554 URL: http://www.uridl.it/?lang=en E-mail: info@uridl.it ★★★だが,すばらしいレストランがある。ディナーはイタリア風と郷土料理のフルコース。メインは2種類の中から選ぶ。 (メニューの一部を「食の楽しみ」で紹介)バスタブあり。 |
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Hotel Uridl パレード コンサート 民族衣装 民族衣装 シュトラウベン
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