Hallstatt

★★★★

ハルシュタット (オーストリア)


7/27
(火)
晴れ

天気予報は外れて朝から快晴。荷物をホテルに置いて列車で隣の駅Hallstattへ向かった。すぐ下に連絡船の船着場があり,船が待機していた。

Hallstattsee湖の対岸のHallstattはとてもきれいな町だ。切り立った山にへばりつくように作られた町が静かな湖面に写し出されている。

連絡船はHallstatt Marktという中心街についた。ここからHallstatt Lahnまでの目抜き通りにはインフォメがあり,みやげ物屋が並んでいる。インフォメで地図をもらい,塩坑Salzbergwerk行きのケーブルカーSalzbergbahnの駅へ行った。

ケーブルカーを降りて20分ほど上がると,塩坑の入口があった。10分後には次のツアーが始まるという。チケットを買い,順番を待った。

入場するとまず,鉱山服のようなものを着るよう指示された。荷物を預け,ミュージアムに入った。塩坑の歴史などが書かれていた。世界最古のこの塩坑では,採掘は7000年も前から行われていたこと,採掘器具の進歩,労働者の苦難と反抗,現代技術などが解説されていた。

約100名のグループを女性ガイドが引率した。トロッコ道を10分くらい歩いたところにすべり台があった。1人1人,奇声をあげながらすべって降りた。

さらに下ったところ で岩塩の生成についての説明があった。地殻変動で盆地に海水が流入後乾燥し,さらに流入後乾燥する。一方,上流からはミネラルを多く含んだ水と土砂が流入する。これらが混ざり合い,圧縮されて岩塩ができるという。だから岩塩は,海水の塩より多くのミネラルを含む。

さらに進むと大きなホールがあり,ここで壁面にビデオが投影された。 次に採鉱の歴史が紹介された。最初は手で,青銅時代は銅で,鉄器時代に入ると鉄で採鉱された。現在では,水を注入して溶解し,その塩水をEbenに運んで各地の岩塩が一括して精製されているという。

再びすべり台に乗り,しばらく進むとトロッコがあった。全員トロッコの椅子につかまった。トロッコは暗闇を疾走し,出口に出た。

ケーブルカーで下に降り,バスでホテルのあるObertraunに戻った。Obertraun 15:00発の列車で,Attnang-Puchheim経由Viennaに向かった。

楽しかった19日間の旅が終りに近づいた。

 

 

 

 

 

 

 

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ハルシュタット湖

ハルシュタット

ハルシュタット

塩坑入口

すべり台

塩洞

現在の採掘ポンプ

岩塩