Plan de l'aiguelle - Montenvers

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 プラン・ド・レギーユ〜モンタンヴェール(フランス)


インフォメによると,この日はプラン・デュ・レギーユPlan de l'Aiguelleまではロープウェーが動いているが,その上のエギューユ・デュ・ミディAiguelle du Midiまでは強風のため動くかどうか分らない,という。判断は12時に行う,とのこと。

ロープウェー駅の前で,インフォメで日本語の案内をしているというフランス人女性に出会った。彼女の話によると,上のロープウェーはこの4日間,全く動いていないと のこと。シャモニーのロープウェーやリフトは9月中旬から順次メンテナンスに入り,今動いているのはこことモンテンヴェールMotenvers行きの登山電車のみ (停止時期は年によって異なる)。Plan de l'AiguelleからMontenversまでトレッキングするなら,この登山電車で降りるのがよい。ロープウェーと同じ会社なので,往復チケットの復路分が使える,という。とにかくPlan de l'Aiguelleまでの往復チケットを買い,そこで様子を見ることにした。

ロープウェーでPlan de l'Aiguelle (2308m)に着いたのは11時半過ぎだった。雲はMon Blanc全山を覆っていたが,カフェで休憩していると,急に雲が晴れ,その姿を見せ始めた。Aiguelle di Midiの展望台もはっきり見える。Aiguelle(針)と呼ばれるように,切立った山だ。人々は感慨深気にMon BlancやAiguelle du Midiを眺めていた。しかし,12時になってAiguelle di Midi行きのロープウェー乗場に行くと,やはり「今日は強風のため運行できない」という。

Montenvers方面のトレッキングコースを見ると,雪が20cmほど積もっており,「今日は無理か」と思われた。しかし,中等学校生(12-13才)らしい一団数10名が降りるのを見て,「これなら行ける」と判断し,Montenvers (1913m)を目指すことにした(総延長6km, 高低差下り400m,標準所要時間2:30のコース)。

初めは雪に阻まれ,なかなか進まなかったが,やがて雪が少なくなり,代わって濡れた岩が滑りやすく,細心の注意が必要だった。100mほど降りたところに,Refugioがあった。レストランなどを備えた山小屋である。先行の学生たちはここで休憩していた。その先でヤギが雪を掻き分けて草を食べていた。

間もなく平坦な道にでた。右にシャモニー針峰群,左側はるか下にシャモニーの町を見下ろしながら,トラバース状に進んだ。絶景だ。随所に岩やザラ場があり,時間がかかった。香港から来たというアベックは軽装で,ちょっと心配。「あと何時間?」と聞いていた。「1時間半かな?」と言ったが,実際はもっとかかった。

やがて別れ道があり,左を取った。針葉樹の森の中を下って行った。急な坂道や階段を下りると,登山鉄道の線路が見え始めた。

Montenversの駅に着いたのは3時半だった。雪などのため,標準時間よりかなりかかった。先行の学生たちはすでに到着していた。多分右側の道を選んだのだろう。

Montenversの駅からはメール・ド・グラス氷河Mer de Glaceが見えた。氷河に降りるロープウェーが動いていた。

赤い車両のモンテンヴェール登山鉄道Le Train du Montenversに乗ってシャモニーに帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロープウェー

ロープウェーからシャモニー市内

Plan del'Aiguelle

姿を現したMon-Blanc

Aiguelle du Midi

Plan del'Aiguelleから感慨深気にMont-Blancを見る人々

トレッキング道は雪

シャモニー針峰群

ヤギ

シャモニーを見下ろす
メール・ド・グラス氷河
モンテンヴェール登山鉄道