7月4日(木)
晴れ早朝にRadium Hot
Springのホテルを出てIcefields Parkway 93号線を北上。約1時間でトレイルヘッドの駐車場に着いた(約85km)。
Stanley
Glacierに至るトレイル付近は,1968年と2003年,2度にわたって大きな山火事に見舞われた。このためこのトレイルは,山火事後の自然の回復を観察できる場所として知られている。
トレイルF: Stanley Glacier
(「ハイキング・ガイド」p. 120)
最初は平坦な道で,橋を渡ると少し勾配が出てきた。このあたりから山火事の跡を歩く。
しばらく歩くと急流に2本の板を渡した橋があった。慎重に進んだ。その後勾配が出てきた。50mほど上がったところで,急流が見えた。
トレイルはStanley
Creekに沿って徐々に高度を上げる。周囲はすべて火事のあとで,真っ黒に焼けた丸太や枝が転がっている。針葉樹はすでにかなり成長しており,自然淘汰の力強さを感じさせる。高山植物の多様な花も色を添えている。
高度を上げるにしたがい,Stanley
Glacierがその姿を現した。氷河の氷が透明度を増し,雪と氷の模様が明らかになる。滝の大きさも身近に感じられる。
約2時間で,Stanley
Glacierを展望する高台に着いた。氷河,滝,絶壁,そして遠方の山並みが見える,絶景だ。ここでしばらく休憩していると,リスが忙しく動き回っては周りを観察していた。
Stanley GlacierはStanley
Peakの急な北斜面にあり,このため他の氷河がなくなっても生き残ったのだろう。しかしこの氷河も,あと何年生き残ることができるのだろうか。そう考えながら,帰路に着いた。
|