まとめ

 

2週間の中欧世界遺産の旅。今回は天候にも恵まれて,非常に効率のよい旅行ができた。やはり,単独行は自由に活動できる。当初予定していなかった,ドレスデンの聖母教会にも行くことができた。

中欧の国はさまざまで,過去の他国による支配がまだ光と影として残されている。オスマントルコ,ハプスブルグ王国,ナチ,ソ連の影響がある。人種,文化,言語,思考はそれぞれに異なる。独立国家として歩んでいる現代は,彼らにとって,最も幸せな時代だろう。

この旅行で最も印象が深かったのは,下記の訪問地である。

・アウシュヴィッツ:人間がこれほどまでに残酷なことができるのかという驚き。収容者たちの気持ちを考えると暗澹たるものがある。

・スピシュ城:あのきれいなコニーデ状の丘とその上の古城は今でも心に焼き付いている。

・プラハ:何度行っても新しい発見がある。

・ブダペスト:ハプスブルグ家の栄華を見た。

・チェスキークロムロフ:やはり「世界で一番美しい町」

・聖母教会:一度は行きたいと思っていたことが,はからずもかなった。

なお,今回訪問した町では観光に便利な色々なシステムがあった。ブダペストのHop On-Hop Off,プラハのトラムなどは非常によく整備されており,個人で行っても簡単に観光できる。どこに行ってもインフォーメーション・センターがあり,英語で丁寧に教えてくれる。日本が観光立国を目指すなら,このような整備を行うべきである。現状では,例えば外人が京都や奈良を個人旅行するのは至難の業だろう。