Fitz Roy

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 フィッツ・ロイ (アルゼンチン)


2月7日(金) 快晴

今日は朝から快晴だ。フィッツ・ロイFitz Royへの絶好の日和だ。

朝8時,エル・チャルテンの北側から登山道へ。しばらく上りののち,林に入る。林を抜けると斜面を巻くようなトレイルがあり,さらに進むと次の林があった。このあたりから倒木などが多くなった。これはおかしいと思い,誰か来るまでしばらく待った。しかし,誰も来なかったので,もう一度倒木を越えてトレイルを進んだ。トレイルはどんどん下方へ。やはりこれはおかしい。

さきのところに戻ると,上の方に人が見えた。あっ,あれが本トレイルだ。あとで聞くと,巻き道にT字路があり,そこを上に行くべきだったという。標識は全くない。

その後本トレイルにしたがって登るとラス・ヴエルタス川展望台Mirador Rio de las Vuertasに出た。ここで若い日本人カップルと出会った。今日はやはりロス・トレス湖Laguna de los Torresへ行くという。「私は年配だからちょっと無理ね」と笑った。

それからの道は非常によく整備されていた。広い登山道が階段状になっている。これを登り切るとフィッツ・ロイ展望台Mirador Fitz Royに出た。雄大なフィッツ・ロイが雲一つない青空の下輝いている。すばらしい!の一言に尽きる。しばらく休憩したり,写真を撮り合ったりしたのち,カプリ湖Lago Capriへ向かった。

カプリ湖からのフィッツ・ロイはまた異なった趣があった。カプリ湖にはキャンプ場があり,テントが多数張ってあった。

その後,ポインセノットPoincenot方面へ。このあたりは湿地帯で,男性的なフィッツ・ロイとは対照的な風景で,心が休まる。 ポインセノットにもキャンプ場があり,多くのテントがあった。ロス・トレス湖へはポインセノットから左折して急坂を登る。私は直進してピオドラス氷河展望台Mirador Glaciar Piodras方面へ進んだ。

ピオドラス氷河は,手前のピオドラス・ブランカ氷河湖Lago Piodras Blancaとともに雄大な風景だ。地図を見ると,この氷河湖のすぐそばまで行くトレイルがある。 ポインセノットあたりでキャンプし,ロス・トレス湖や氷河湖へ行くことができればどんなにいいだろう!

さらにホテル・エル・ピラーHotel El Pilar方面へ進んだ。 この道はリオ・ブランコ川Rio Blanco(ラス・ヴェルタス川の支流)沿いなので平坦かと思えば,かなり深い林で,激しい上下があった。トレイルの整備もあまりよくない。ようやくそのホテルに着いたのは3時を回っていた。

ホテルでタクシーを呼んでもらって,宿泊のPudu Lodgeへ帰った(20USD=2,000円)。41号線沿い。砂利道を20分走った。「今日はこんなに歩いたかな」と思った。

《トレイル情報》
エル・チャルテン〜フィッツ・ロイ展望台〜カプリ湖〜ポインセノット〜ホテル・エル・ピラー

合計20km, 標高差350m
フィッツ・ロイ展望台までは非常によく整備されている。スニーカーでも行ける。その先はトレッキング・シューズ必要。ホテル・エル・ピラーまではかなり上下が激しく,標高差のみでは表せない厳しさがある。ロス・トレス湖の帰路,この方が楽だと思うのは間違い。むしろ同じ道を戻った方がいい。ホテル・エル・ピラーはT字路交差点から400mほど奥にあり,この交差点には何もない。バス停もない。エル・チャルテンからデシエルト湖へのバスでこのT字路で降りるには,前日までの予約が必要。帰りは停車しない。携帯電話はもちろん通じない。ホテル・エル・ピラーでタクシーを呼んでもらうしかない。(この点,ガイドブックは 情報不足。)私は前日,宿泊のPudu Lodgeから連絡してもらって,電話についてお願いしておいた。

 

 

 

 

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ラス・ヴエルタス川
展望台から


フィッツ・ロイ展望台から


カプリ湖から


カプリ湖


ポインセノット付近から


ポインセノット分岐点


ポインセノット付近


湿地帯


リオ・ブランコ川沿いの
トレイル


ピオドラス氷河と氷河湖


ピオドラス氷河と氷河湖