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ティエラ・デル・フエゴ国立公園
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2月11日(火)
晴れ
この日はRumbo Sur社のツアーでティエラ・デル・フエゴ国立公園Nacional
Park Tierra del Fuegoへ(ツアー代380ARS,
世界の果て号290ARS,国立公園入場料110ARS,計780ARS=9,360円)。
ツアーはサン・マーティン通りにあるRumbo Sur社の営業所前を8:00に出発。いくつかのホテルを巡ったのち世界の果て号Tren
del Fin del Mundの駅に到着した。ここでチケットを交換して乗車。
世界の果て号は,蒸気機関車に似せた(実際にはディーゼル機関車)客車で,約40分かけて国立公園に入る。おもちゃのような列車で,軌道は狭軌。途中,2箇所の駅でとまり,周囲の風景を楽しむ。
ここの風景は女性的で,これまで見たパタゴニアの風景とは全く異なる。信州の高原のような風景だ。
世界の果て号終点には何もない。ここには立て看板が1枚あるのみで,詳しい情報や売店はない。ここから歩くには市内のインフォメで地図を仕入れておく必要がある。やはりツアーが便利だ。
ツアーバスは終点で待っていた。バスはロカ湖Lago Rocaへ行き,ここからロカ川に沿った遊歩道を歩き,カフェへ。休憩後ラパタイア湾Bahia
Rapataiaへ。ここには遊歩道がある。
ラパタイア湾は海抜ゼロメートルとは思えないきれいな湾だ。野村哲也はエンセナーダ湾からラパタイア湾までのセンダ・コステーラ(海岸線の道)を「ぜひ歩いてほしい」と推奨
している(文献2,p.164上の地図参照)。今回は行けなかったのが残念だ。
ラパタイアはアルゼンチン国道3号線の終点であると同時に,アラスカ・フェアバンクスまで通じるパン・アメリカ・ハイウェーの終点でもある。
「1万年ほど前,最初のモンゴロイドがグレートジャーニーの末にフエゴ島までやってきた。彼らも同じ場所を通り,この白き峰,クリスタルのような澄んだ水,南極ブナなどを目のあたりにしたのだろうか。南の果てで,そんな時代に思いを馳せる。僕たちの遠い祖先が長い長い旅を経て到着した場所,それが
『火の国』ティエラ・デル・フエゴだ。」(文献2,
p.166)
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