まとめ

 

壮大な「地の果て」パタゴニアの風景を見,グレートジャーニーの行く末も感じることができた。素晴らしい旅だった。

21日間の旅は長いようで短かった。パタゴニアへは往復少なくとも4日かかるし,滞在地間の移動に半日から1日かかる。実質2週間程度の滞在だ。ゆったりした計画を立ててよかったと思う。

パタゴニアは天候が常に不順で,強風が吹き荒れていると言われている。確かに今回もパイネとフィッツロイの8日間で快晴だったのは1日だけだった。それでも主要滞在地で4泊し,中3日,天候を見ながら有効に活用することができた。日程の決まっているツアーではできない業だ。ウシュアイアやプンタ・アレナスでは比較的天候に恵まれたと言える。

反省すべき点としては下記が挙げられる。

・パイネ国立公園でトレッキングするにはやはり公園内で少なくとも1泊すべきだった。
・ティエラ・デル・フエゴ国立公園(ツアー代が高い!)やマルティアル氷河は多少期待はずれだった。野村氏お勧めの「センダ・コステーラ」の方がよかったかも知れない。
・時期的には1カ月後,黄葉や紅葉の時期の方がきれいだったかなと思う。

以下,雑談的に....

・パイネ国立公園は砂利道が多いのでレンタカーは不向き,という記述が多い。確かに砂利道だが,整備はよく,危険なところは少ない。観光やトレッキングの自由度を上げるにはレンタカーも一考に値する。なお,フィッツ・ロイ付近ではレンタカーは全く不要である。

・アルゼンチンの物価は高いと聞いていたが,今回はそれほど高いとは感じなかった。出発前にアルゼンチンペソが20%下落したこともあるだろう。観光地ではレストランで数百円の「席料cubierto」を取るが,地方では取らない。「観光地」のエル・カラファテは確かに高いと思った。

・肉料理はどこでもおいしい。羊のパリージャは一見固そうで,よく噛むとジューシーだ。シーフードもいい店が多い(とくにウシュアイア)。ただ,味付けは一般に塩っぱい。やはりここはスペインだ。

・Sushi barへ2回行ったが,2回とも期待はずれ。ご飯がパサパサで固い。さしみもほとんどない。プンタ・アレナスのSushi barでは,酢の入っていないロールに醤油をたっぷりつけておいしそうに食べていた。そもそもお寿司というものが分かっていない。スーパーで"Sushi"という箱を買ってみたら,米と海苔が2枚だけ。米の炊き方が書いてあるが酢のことは書いてない。

・iPad, Galaxy, キャノン,ニコン,キッコウマンはどこでも普及している。原住民の子供もiPadに夢中。IT化,グローバル化は地の果てまで。 チリのスーパーではマルちゃんのカップヌードルも。