Nora

★★★★★

ノーラ (イタリア)


11月4日(月) 晴れ

朝8:00発のバスで ,カリアリ西30kmのプーラPulaへ。8:50着。ノーラNoraへの バスについてはカリアリでも分からなかったので,とりあえずバス道に従って歩くことにした。ノーラまでは4km。バスがなければ歩ける距離だ。

しばらく歩くと,右手にスーパーISAがあった。レジのお姉さんに聞くと,「Main squareへ行くと分かるかも」と英語で教えてくれた。スーパーの先にVia Noraという通りがあり,そこに入ると確かに広場があった。教会の前にCafe Noraというカフェがあった。カフェで聞くと,「この前で待っているといいよ」と言った。マイクロバスがすぐに来た。しかし,これは偶然だ。バスは1日に10便程度しかない。プーラまで10分,1.00Euro。

バスはノーラ岬の入口に止まった。先に歩くとゲートがあり,その先にチケット売り場とカフェがあった。スタッフが「最初のツアーは10時から。時間があるので,入口の教会に行けば?」と言ってくれた。

 聖エフィシウス 教会Chiesetta di Sant'Efisioはローマに迫害された聖人Sant'Efisioを祀っており,毎年5月には40km離れたカリアリ市内の同名の教会から,2000人もの行列があるという。 サルデーニャ各地の教会から派遣された信者が各地の民族衣装を着て,3日間かけてノーラに向かう。祭りは最後にこの教会で最高潮に達するという。サルデーニャ最大 ,世界最大の祭りである。(参考文献1, p.70,Whikipediaイタリア語版"Festa di sant'Efisio")

さて,10時になったので,ノーラ遺跡のツアー(7.00Euro)が始まった。と言っても私1人だ。ガイドが丁寧に説明してくれた。

ノーラの発祥はヌラーゲ時代に遡り,フェニキア,カルタゴからローマに引き継がれた。 ローマ時代には1.0〜1.5万人が住んでいたという。この間,石材はリサイクルされ,都市の様相は変化したが,ヌラーゲ時代の「聖なる井戸」は今でも残っている。

彼らは聖なる水と飲用水を分けて考えていた。水は神であった」とツアーガイドが言った。ヌラーゲの時代から漁業は生活の糧で,内陸の農産物と物々交換をしていたと考えられる。

住居跡は一般住宅地と高級住宅地に分かれていた。これは多分ローマ時代になってからだろう。このほか集会所,神殿,劇場,マーケットまであった。神殿は2箇所あったが,先端の神殿は崩壊の恐れがあるといい,近づけなかった。浴場には ローマ時代の幾何学模様があった。

劇場はローマ時代のものだが,客席から舞台を見ると背後に海がある。今日では毎年,夏になるとここで夜のコンサートが行われ,クライマックスでは満月が海から昇ってくるという最高の舞台になっているという( 参考文献1,p.28)。

この遺跡の東側の半島に「スペイン塔」があった。ここへの入場は別途3.00Euro必要。ただ,今回は時間がなかったので行かなかった。

帰りはタクシーを頼んだ。Pulaまで8.00Euro。バスでカリアリへ帰り,ホテルから荷物を取ってバルーミニBarumini行きのバスに乗った。カリアリ14:05発, バルーミニ15:25着。

 

 

 


 


写真をクリックすると拡大されます


聖エフェシゥス教会


浴場

住居跡

集会所

神殿

ローマ時代の模様

神殿

劇場

スペイン塔