Tharros

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タッロス (イタリア)


カプラスから15分ほどドライブすると,タッロス岬に出た。その手前にサン・ジョヴァンニ・ディ・シニス教会Chiesa San Giovanni di Sinnisがあった。初期キリスト教6世紀の構造で,タッロスの砂岩でできている。内部の洗礼盆には魚の絵が刻まれている。

タッロス遺跡の入口に立つと,岬の両側に荒れた海が見えた。今日は風がとても強く,立っていても吹き飛ばされそうになった。

入口でチケット(8.00Euro)を買うと,地図をくれて係員が説明してくれた。ノーラと同じく,ヌラーゲ時代に始まり,フェニキア,カルタゴ,ローマへ引き継がれた。フェニキア時代のTophet(幼児をいけにえにした祭壇)の跡が見られる。ヌラーゲ時代に建築に使われた火山岩はリサイクルされ,ローマ時代には舗道に使われた。だから,ここの舗道は黒い。ローマ人はもっと柔らかい岩の切削・加工技術をもっていたので都市計画が容易にできたという。この頃には上下水道,貯水池も完備されていた。

ここはセルフ・ツアーだ。地図には順路が示されており,そのとおりに歩けば全部見学できる。現場には説明の立て看板もあり,地図の番号と照合できる。

居住区,神殿(3箇所),公衆浴場(3箇所)が明確に区割りされ,居住区には碁盤の目のような細い道があった。このあたりが「新市街」らしい。

少し離れた丘の上に「旧市街」があった。ヌラーゲ,Tophet,フェニキア人の墓があった。反対側の丘の上にはスペイン塔が立っていた。

オリスターノに帰ったのは15:00すぎ。かくて2時間半,100Euroのタクシー・ツアーは終わった。ホテルで夕食時間まで休憩した。イタリアではレストランのディナーは20:00からなので, フォカッチャ腹では空腹に堪えるしかない。

 

 

 

 

 

 



 

 


 


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サン・ジョヴァンニ・ディ・シニス教会

教会内部

荒れる海


貯水池

舗道

神殿

神殿


公衆浴場


ヌラーゲ跡,Tophet


住宅地とスペイン塔