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このブログは16日間にわたる「ルーマニア周遊の旅」の記録である。
ルーマニアの田舎には,日本ではとっくの昔に消えた原風景がある。人々は互いに寄り添い,助け合って生きている。そういう記事を読んで,ルーマニアへ行きたくなった。とくに北部のブコビナ地方,マラムレシュ地方にはそのような地方が多数あるという。カルパチア山脈,広大なトランシルバニア平野もあり,これらの大自然にも触れてみたい。
日本からのツアーは多数あるが,ほとんどはブルガリアとの組み合わせで,南部の一部を回るのみである。北部の交通事情はきわめて悪く,例えばスチャバからシゲットまではのろのろ列車を乗り継いで12時間もかかる
。長距離バスはほとんどない。しかし,インターネットでいろいろ検索すると,この区間を結ぶ専用車(Transfer
Service)があり,これなら途中観光しながら8時間で行くことも分かった。これを皮切りに,専用車をつなぐルートも明らかになり,実現性が高くなった。
マラムレシュで数10年間過ごしたみやこうせい氏の著書を読むにつれ,ますます行きたくなった。「シニア・トラベラーの会」の掲示板で仲間を募り,計4名で行くことになった。善は急げ!直ちに航空券を買い,ゲストハウスとホテルを予約した。準備から出発まで,わずか2週間だった。
フォークロアを大切にするマラムレシュの慣習が時代とともに消えていくのではないかという危惧があった。実際,みやこうせい氏が滞在していた頃には,車はほとんどなかった。今は多くの家に車がある。しかし,鄙びた農村風景や干し草を山積みした二頭立ての馬車が村を駆け巡るのを見て,やはり来てよかったと思った。
ルーマニアの人々は非常に人懐っこく,信じられないほど親切だった。こちらからお願いしなくても,してほしいことをどんどんしてくれる。日本に対してあこがれをもち,話しかけてくる。マラムレシュではみやこうせい氏を知らない人はいない。このような人がいることを知り,日本人として大変誇りに思う。
よきメンバーに恵まれ,最後まで楽しく愉快な旅だった。
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