10月1日(月) 快晴
今日もトレッキング日和だ。アオスタ発8:00のバスでコーニュへ。コーニュのインフォメで救急・救護の電話番号を聞いた。これらの番号には,山の中でも携帯電話で通じるという。
さらに9:25発のバスでリッラツへ。昨日歩いた道だ。
バス停からリッラツの滝に向かって歩く。滝の手前に登山道の標識があった。リッラツの標高は1619m,ロイエ湖は2346mなので,約700mの上りである。このあたりでは,トレッキングコースに番号がついており,地図と連動した番号が標識に明記されている。非常に分りやすい。なお,このシステムはドロミテやスロバキアのタトラ山にも採用されている。日本の登山道も見習うべきだ。
さて,登山道の入口はいきなり急な階段であった。常緑樹の林を両側に,1段1段と踏み締めるように上がった。何百段と上がったところに昨日見たリッラツの滝が姿を現した。上から見ると,"cascade"が明白。
さらに急坂と階段を40分ほど登ると水場が2-3カ所あり,さらに登るとアオスタ谷とモンテ・ビアンコがきれいに見えるところがあった。モンテ・ビアンコは一昨日の雪でさらに白さを増していた。
さらに1時間ほど登ると,広いカール(圏谷)に出た。地図で見ると,ここがLoieである。左手にはコーニュ谷上流の集落が見える。さらに進むと荒々しい岩場に出た。岩から岩へ飛び歩き,次の登山道を探した。やがて右への巻き道があり,さらに登るとようやくロイエ湖Lago
di Loieに出た。
ロイエ湖は,氷河によって堰き止められた湖だ。今は雪解水が少ないので,水量が少なく,湖の色はネットで見たほど青くなかった。対岸の不毛の山を写していた。
ここで食事をし,しばらく休憩したあと同じ道を帰った。
帰路,岩場でイギリスのケンブリッジから来たという夫婦に出会った。このトレッキングで出会ったのはこの1組だけだ。
リッラツからコーニュへ,さらにアオスタへ,バスを乗り継いで帰った。
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