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Plitvicka jezera |
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プリトヴィツェ湖群 (クロアチア) |
朝8:30スプリト発ザグレブ行きに乗り,プリトヴィツェに行く。途中,30分の昼食休憩が あり,着いたのは13:20。 プリトヴィツェ湖群国立公園は大小16の湖と92カ所の滝があり,世界的に貴重な湖群公園だ。白神山地と同様,自然世界遺産だ。 到着後,インフォメに行ってホテル(ヴィラと呼ばれる民宿)に電話してもらうとヴィラのオバチャンが車で迎えに来てくれた。ここはタクシーもなく,ホテルも湖畔から離れているため,車がなければ不便だ。 プリトヴィツェはこの旅行で最も期待していた訪問地の一つなので,ここでは3泊予約しておいた。天気がよくない場合の予備という意味もあったが,どうやらさらに晴れが続きそうだ。 6/15(火)晴 朝曇りが晴れて,今日も天気がよい。 リュックに食料と水を詰め込み,8:00にヴィラを出た。公園入口Gate 2で2日券を買う。 国立公園への入場料は1日券が110 Kuna(1,650円),2日券が180 Kuna(2,700円)。これを買わなければ湖を見ることもできない。このチケットで,湖岸を南北に走るトロリー・バスと中央部にあるKozjak湖の渡し舟を自由に乗ることができる。非常にいいシステムだ。 Kozjak湖の渡し舟で対岸へ行き,まずは上流方面の湖と滝を回った。朝早いので,ほとんど人に会わず,聞こえるのはせせらぎ(または滝や急流のごう音)と鳥の声だけ。いくつもの湖の上流から下流へ向けて,滝や急流がカスケード状に流れている。湖面の色が湖によって異なり,青からコバルト・ブルー,緑まで,いろいろ。これらの色は水に含まれるミネラルと有機物の量と太陽光線の状況によって変化するという。 一番高いProscansko湖まで行き,ここからトロリー・バスに乗ってGate 2に戻った。もう一度湖面に降り,下流方面の渡し舟に乗った。P3という地点から,さらに下流にある湖と滝,急流を下る。洞窟を登ってST1地点へ行き,洞窟を下りて大滝へ行った。 高さ76mの大きな滝だ。昼ごろになると,大勢の人がトレイル(トレッキング・コース)を歩いていた。 ここからさらに上に登り,いくつかのView pointを通ってP3に戻った。トロリー・バスに乗るため,再度下って洞窟を上がり,ST1に着いた。バスは今朝チケットを買った場所,ST2に止まった。 景色は言葉では言い表せないほどきれいだ。「息を飲むような」breath-takingとはこのことをいうのだろう。「桃源郷」とも言える。 トレイルはほとんど木道や木製の階段が整備されており,非常に歩きやすい。幅1.2m。 8時から15時まで,今日1日で20kmは歩いただろう。しかも,高低差100〜200mの上下はいくつもある。これだけ歩いて靴ずれができないのは,Hawkinsのウォーキング・シューズのおかげか。今日1日で,Plitvice jezeraの主な道はすべて歩いた。明日は少し山の方へ行ってみよう。 ビデオをパソコンに入れ,再生してみると,本当にきれいな景色が写っている。DVDにするのが楽しみだ。 6/16(水)曇のち晴 朝7:00にスーパーマーケットに水を買いに行くと,小学生は早くも登校時間。会うたびに「コンニチワ」と日本語で挨拶してくれる。人懐こくてかわいい。そう言えば,クロアチアでは町で道を聞いても,最後に必ずはずかしそうに「コンニチワ」という。親日的だ。 さて,9:00ホテル発。今日は上からの写真を撮るため山麓コース(Kコース)を行こうと,インフォメのオバチャンで聞くと,渡し舟を降りてそのまま行けばいいという。1時間ほどウロウロしたが,Kコースは見つからない。再度インフォメに行くと男性が出てきて,Kコースは南の端から北の端まで行くコースで,途中で降りることはできない,渡し舟を降りたところからは行けないという。 雲も厚くなってきたし,バカらしくなったので,昼食後ヴィラに戻った。 午後,天気がよくなってきたので,思い直してKコースを南の端から入ることにした。ST4地点からしばらく歩くと,Kコースらしき道があったのでそこに入って20分くらい登ったがどうも様子がおかしい。もう戻ろうかと思っていると,前から男性2人が下りてきて,「道を間違った」という。オランダとベルギーから来たという彼らはGPSを持っていて,コースからはずれれば分かるという。 彼らのGPSと私の地図と磁石を頼りに,道なき道を進むとようやくKらしきトレイルがあった。しばらく進むと,ビューポイントがあり,湖,滝,湖がきれいに見えるところに来た。すばらしい眺めだ。ここで写真を撮るため,今日1日を費やしたようなものだ。この写真は一生の思い出になるだろう。 《Pritviceのトレッキング・コース》 インフォで売っている地図にはトレッキング・コースは8つ掲載されている(下の地図参照)。コースはいずれも方向が決まっており,反対側からの標識はない。 Kコースはこの地図には載っていないが,現地の看板には掲載されている。地図のKozjakの上にある細い実線とSTUBICの近くにある細い破線がそれである。 (出発点はP3) KコースとCコースの接点は,公式にはないが,Grandiskoの中央あたりに往来できる場所がある。ただし,この接点は,Kコースからは容易に発見できる(木道が見える)が,CコースからKコースは容易に分からない。つまり,KコースからCコースに下りることはできるが,逆は難しい。 地図もこのあたりは不正確で,これ以上正確な地図はないという。
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写真をクリックすると拡大されます Kozjak湖 Gradinsko湖 上流側の滝 上流側 下流側 Milanovac Monkeytrousersから 大滝 Kコースから
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